Kobayashi Clinic kobayashi Clinic
home aboutus services news contactus member
    allow コラムメインページへ
  紫外線対策の話  
     
 

 一昔前には日光浴は健康に良いとされていました。日焼けした小麦色の肌は健康と美の象徴でした。確かに女性にとって日焼けは、痩せてみえる、派手な色の洋服が似合う、美人にみえる、毛やそばかすが目立たないなどのメリットがあります。

 ところが、若い頃の日焼けはお肌にとって恐ろしい魔物だったのです。歳をとると誰にでもでてくるとされていたシミやシワなどの皮膚の老化は、実は紫外線の害による後遺症なのです。
日光に含まれる紫外線には放射線と似た性質があり、皮膚の細胞の遺伝子に傷をつけてしまいます。紫外線によるダメージの傷跡として、シワやシミなどの皮膚の老化、さらには癌までも引き起こします。皮膚の小ジワは、表皮の下にある細胞が紫外線の刺激により弾力のあるエラスチンを作りすぎて皮膚がたるむのが原因です。シミは、色素を作る表皮の細胞が紫外線により増えるためにできてきます。日焼けを繰り返すと、ダメージは皮膚に確実に蓄積されてしまい、いずれその代償を払うことになります。例えば、顔のシワやシミが目立つお年寄りでも、衣服で隠れた部位にはこういう変化はあまり見られません。つまり、シワやシミというのは本当の老化ではなく、紫外線による「光老化」なのです。

 ですから、若い頃からの紫外線対策がとても大切です。20歳を過ぎたら太陽には積極的に浴びないほうが肌のためには良いのです。日焼け止めをしっかりと使い、紫外線の強い夏場は真昼の外出や野外スポーツをできるだけ避けましょう。そう、シミやシワは若い頃のちょっとした注意により防ぐことが可能です。紫外線対策はどんな最新の医学的治療にも勝る予防法なのです。

 

 

 

Copyright © 2010, Kobayashi Medical Clinic All rights reserved.