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  ヒアルロン酸を使ったミニリフト  
     
 

 若い頃はキリッと引き締まっていた口周りやアゴのライン。早ければ30代を迎える頃から何となく弛んできたかなと感じ始め、それが加齢とともに目立つようになってしまう、、。法令線やマリオネット線は老化による口の周りの皮膚のタルミばかりではなく、実はもっと上のほお骨あたりの形の変化も関係しています。年とともに皮下脂肪が減ってくると合わせて、その奥にある表情筋が弱くなり薄くなるため、ほお骨あたりの張り出しが減り、皮膚にタルミを生じます。そのため、重力の影響で下方にある口の周りの皮膚がひずみ、口やアゴの周りのタルミができます。若い人のほおの辺縁は接線方向から眺めると、オジー曲線と呼ばれるきれいなS状の弧を描いています。年とともにその形が失われ平坦な線になってしまいます。

 顔の下半のタルミについてはこれまで、外科的なリフト手術や糸手術などの侵襲の大きい手技の他にはあまり良い治療がありませんでした。サーマクールやスキンタイトニングといった皮膚の引き締め治療は深さが十分ではなく、その効果は限られたものでした。期待したよりも早く元に戻ってしまうことが少なくありませんでした。このタルミをヒアルロン酸注入により改善するミニリフトとも呼べる治療があります。最近、米国アラガン社より発売されたVolumaと呼ばれる新しいタイプのヒアルロン酸を利用します。ミッドフェイス専用のフィラーとして初めてFDAにより認可されました。

 ヒアルロン酸というとこれまでは皮膚の比較的に浅い層に注入することでシワ自体を目立たなくさせる、あるいは唇などのボリュームを出すために広く使われてきました。新しいヒアルロン酸は失われた頬部の張り出しを甦らせるのが目的です。このヒアルロン酸をほお骨あたりの奥にうまく注入すると、筋肉と皮下脂肪、皮膚が持ち上がり、下方にある口と顎の周りの皮膚を上方に引き上げます。その結果、法令線やマリオネット線、顎の周りの弛みが軽くなります。効果は注入直後に現れます。出血や腫れなどのダウンタイムもほとんどありません。体内で代謝されにくいような特殊な形のヒアルロン酸ですので、その効果が平均で1年半から2年続くのが嬉しいですね。

 口の周りのシワやタルミは年齢を感じさせます。これらが少し改善するだけで、随分と印象が変わります。まだリフト手術は受けたくないし、ダウンタイムの長い糸手術も気が引けるという方にお勧めです。

 

 

 

 

 

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