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  血液クレンジング再考  
     
 

 人の静脈血は健康な人でもどす黒い色をしています。血液に含まれる酸素がその色に関係しています。血液クレンジングにより瞬く間にそのどす黒い血液がきれいなピンク色になります。その血液を身体に戻すと一体何が起こるのでしょう。

 健康な人でも常に身体の隅々まで酸素が届いている訳でありません。酸素は赤血球中のヘモグロビンに結合して運ばれますが、径の小さな毛細血管は赤血球をうまく通すことができず、その先にある組織には普段、酸素があまり届いていません。血液クレンジングを受けると、その休んでいる組織にも酸素が運ばれるようになります。治療後に手足がポカポカしたり、眼がはっきりと見えたり、頭がすっきりして冴えるような気がするのは、それぞれ手足の先の毛細血管、網膜、そして脳の隅々に酸素が運ばれるようになるからなのです。

 血液クレンジングをすると仕事や勉強がすごく捗るという声をよく聞きます。テストの成績が良かったという人もいます。一ヶ月後に採血をしても、まだどす黒い色に完全に戻ってはおらず、ピンクがかった色調を残しているのが驚きです。顕微鏡で覗くと、不健康な血液では赤血球同士が凝集して流れの淀み易い形態をしていますが、血液クレンジングを繰り返し受けている人では赤血球の一つ一つが離れ、いわゆるサラサラ血液であることがわかります。

 期待される効果はそれだけではありません。血液と接触させるオゾン自体が酸化物質なので、血液クレンジングでは軽度の酸化ストレスを加えていることになります。人の身体は急激に大量の酸化物質に暴露されるともちろん体調が悪くなりますが、適度な強さの酸化ストレスで繰り返し刺激されると、むしろその人自身の造り出す抗酸化力が高まってきます。免疫力を始めとする身体の抵抗力が次第に増してきます。ベータカロチンなどの抗酸化作用のあるサプリメントを毎日摂っていても、自分に由来する抗酸化力はむしろやや低下するという報告は実に衝撃的です。黙っていても抗酸化物質が身体に入ってくるわけですから、スポイルされて身体が怠けてしまうのは当然です。これではいざ大きな侵襲が急に加わった時に十分な抵抗力を発揮できません。自らの抵抗力を高めてくれる、これが血液クレンジングの最大のメリットなのです。

 

 

 

 

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