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ニンニク注射のひみつ

 
     
 

 ニンニク注射と云う名前を聞いたことありますか。スポーツ選手や芸能人などが愛用しているといううわさの治療です。すり下ろしたニンニクの絞り汁でも注射されるのかと思う方も多いと思いますが、そうではありません。疲れをとる効果がとても人気です。このニンニク注射って一体何なのでしょう。

 ニンニク注射とは、B1を主成分とするビタミンB群とその他の成分を配合した薬剤を静脈内に投与する治療のことです。にんにく独特の臭いの原因である硫化アリルが注射液に含まれており、注射した成分が鼻の粘膜に達した時に硫黄のような臭いがします。ニンニク注射の中にはビタミンB1ばかりでなく、B2、B6、パントテン酸、ナイアシンが含まれ、ビタミンB複合体というのが正式な名称です。

 主成分であるビタミンB1は糖の代謝を助け脳や神経を活性化させます。それが欠乏すると、イライラする、情緒不安定、記憶力の低下、慢性疲労、気力減退などを起こします。ビタミンB1は疲労した時に体内に貯まる乳酸を分解するのを助けます。ビタミンB2は皮膚や爪、髪の再生に関係し、粘膜を保護します。がんや生活習慣を予防する効果もあります。不足により口内炎などの粘膜異常、肌荒れ、頭髪のトラブルを引き起こします。ビタミンB6はタンパク質と脂質の代謝に大切で、皮膚や髪、歯を造り、赤血球の合成を助け、免疫力を高めます。その欠乏は脂肪肝や貧血、口内炎、夜中の足のこむら返りなどの原因となります。ナイアシンはニコチン酸とも呼ばれ、糖質と脂肪、タンパク質の代謝を助けます。血行を良くし、冷え性や頭痛を改善します。パントテン酸も糖質、脂肪、タンパク質の代謝に関係し、善玉コレステロールを増やします。ステロイドホルモンの合成にも関係し、ストレスに強い体をつくり免疫力を高めます。

 ニンニク注射の薬剤配合レシピはそれぞれのクリニックが独自に用意しています。ビタミンC、ビタミンB12、葉酸、グルタチオンなどが追加されます。水溶性ビタミンなので、過剰な分は腎臓から排泄され害はありません。ニンニク注射はビタミン剤の内服と違い、胃腸の不調にかかわらず十分な量のビタミンB群が注射直後から全身に届けられ、直接的に身体の疲労やストレスを和らげ、心身ともに元気にしてくれます。この即効性が人気のひみつなのです。

 

 

 

 

 

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