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血管のアンチエイジング

 
     
 

 血管は全身の組織に酸素や栄養を運ぶ大切な器官です。血流が妨げられると内臓の働きに不調をきたすばかりでなく、お肌の具合にも影響します。皮膚のツヤが失われ、お肌の張りが減少しタルミが進んだり、目の下にクマができたり、お顔にシミができやすくなります。傷や色素沈着もなかなか良くなりません。見かけの加齢も早く進んでいくのです。

 加齢とともに全身の血の巡りが悪くなる主な原因が動脈硬化症です。高血圧や糖尿病、高コレステロール血症などのある場合はもちろん、家系的な素因、ストレス、肥満、喫煙、塩分や糖質の過剰摂取、運動不足といった複数の要因が重なり、血管の狭窄が次第に進行します。

 血液検査を受けると自分にどのようなリスクがあるのかがわかります。血糖、コレステロールや中性脂肪、尿酸などの異常を早期に見つけることが、生活習慣を改善し、大病を予防するための参考になります。実際にどの程度動脈硬化が進んでいるのか、血管年齢を視覚的に簡易に評価する方法があります。比較的大きな血管に起こる粥状硬化の有無を調べるのが頸動脈エコー検査です。脳に血流を送る大切な頸動脈や椎骨動脈の内腔の狭窄や血管壁の変化ばかりでなく、そこを流れる血流を実際に可視化することができます。一方、細い血管の硬化症を評価するのが眼底カメラ検査です。そこで撮影される網膜は中枢神経の血管の状態を直接観察できる唯一の部位です。網膜に動脈硬化の見られる人は、脳血管の動脈硬化も進んでいる可能性が高いのです。動脈硬化症は初期には症状がありません。重篤な病気で倒れてしまう前に、できるだけ早期に血管の加齢変化を見つけることで、予防のための治療を始めることができます。

 血管の加齢を予防するためには、何よりもまず乱れがちな生活習慣を改善することが大切です。禁煙、節酒、活性酸素を増やすことの知られているストレスや過労、睡眠不足、紫外線などを避ける、健康的な食生活、適度な運動の継続などが基本です。過酸化物質を減らす適切なサプリメントを摂るのもいいでしょう。手足をストレッチすると同時に血管をストレッチすることにもなり、その加齢を予防する効果もあります。血管の加齢と闘うアンチエイジングの強力な治療としては、過酸化物質を除去する超高濃度ビタミンC点滴、血液をサラサラにしてくれる血液クレンジングなどがあります。

 アンチエイジングとは外見だけの治療ではありません。それと合わせて、身体の奥からの若返りを図る総合的なアプローチこそが大切なのです。

 

 

 

 

 

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