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腸の働きと美容

 
     
 

 胃腸の働きは食べ物を消化し吸収するだけと思われがちですが、そうではありません。身体の調子を整えるのに重要な役割を果たしています。

 腸にもいろいろな神経伝達物質が存在します。例えば、セロトニンは腸の動きにも密接に関係しており、過敏性大腸などの病気に密接に関係しています。ストレスなどの精神状態が胃腸の調子に影響を与えるのもこれが理由です。腸は第2の脳とも呼ばれているのです。

 胃腸の働きはお肌の状態にも密接に関わっています。腸内環境を整えることで、便秘の解消効果、ダイエット効果、美肌効果、冷えやむくみの改善、免疫力の維持、デトックス効果などを期待できます。胃腸の調子が悪ければ、ニキビや吹き出物など、お肌も乱れてくるのです。

 腸内環境を整えるにはまずは便秘を改善すること。便秘の原因は元々腸の蠕動機能の弱い人を除けば、生活リズムの乱れ、強いストレス、運動不足、水分や食物線維の不足などです。弛緩性便秘であればまずは水分を一杯摂ること。朝の起床直後に水や牛乳、ジュースなどを飲むと腸も目覚めます。またガスの発生しやすい食品、例えば芋類、乾燥豆類、バナナなどをしっかり摂ること。食物線維をたっぷりと摂ることで、便のかさが増し、便が柔らかくなり、排便がスムーズになります。特に海藻類、きのこ類、こんにゃく、バナナなどに多く含まれる水溶性食物線維の摂取をお勧めします。食物線維や乳酸菌、発酵食品などのサプリメントも数多く市販されています。例えば、アロエやイチジク、プルーンなどを加工した食品や、ヨーグルト、納豆菌、乳酸菌などの菌類、ドクダミなどのお茶類、食物線維のファイバーのパウダーなどです。

 特にお勧めなのが発酵食品。日本の代表的な8つの発酵調味料である味噌、醤油、甘酒、お酢、お酒、塩麹、醤油麹、みりん。これらを日常の食生活に上手に取り入れてください。発酵という化学反応により微生物が栄養素を餌として増殖し、食品の保全性を増し、ビタミンを主とした栄養価を高めてくれます。

 中でも乳酸菌で発酵させた食品には免疫力を高める効果もあります。乳酸菌には動物性と植物性がありますが、前者は胃酸により破壊される部分も多く、腸までやや届きにくいのですが、一方の植物性乳酸菌は多くが生きたまま腸まで到達します。植物性乳酸菌を含む味噌や醤油、あるいは漬物や納豆などの発酵食品には乳酸菌が多く含まれています。プロバイオティックは代表的なサプリメントですが、発酵食品を摂ることでより自然に腸内環境を整えることができるのです。

 

 

 

 

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