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水とアンチエイジング

 
     
 

 成人の身体の60%は水分でできています。体の正常な働きには水分が欠かせません。 人の1日の必要な水分量の概略は「必要水分量(ml/日)= 年齢別必要量(ml)x 体重(kg)」で計算されます。ここで年齢別必要量は、22−54歳では35、55歳から64歳までは30、65歳上では25です。体液は栄養素の運搬や老廃物の除去、体温調節、新陳代謝などの生理的機能を担っているため、水不足は体調の不良をもたらします。

 水を摂取する際に硬水と軟水との違いに気をつけてください。水1リットルあたりのカルシウムとマグネシウムの含有量が120mg未満を軟水、120mg以上を硬水といいます。硬水は口当たりが重く苦みを感じます。軟水はまろやかな口当たりです。日本の水道水はほとんどが軟水なので、日本人の多くは硬度の低い水に慣れています。ベイエリアに引っ越してきて、下痢などお腹の調子が今一つという方、飲料水の硬度の違いが原因かもしれません。

 毎日水分をしっかり摂ることは美容とアンチエイジングのためにも大切です。水分を十分に摂ることで身体に隈なく血液が行き渡り、身体の代謝を維持し、また発汗や排尿により身体に溜まった老廃物を排泄します。肌は内臓の鏡と言われ、体内の環境の不調はお肌にも現れてきます。

 アンチエイジング効果があるとされている水がいくつか市販されています。代表的なのがアルカリイオン水。健康な人の体液はpH7.4程度の弱アルカリ性ですが、身体に疲れが溜まったり、内臓の働きが低下すると酸性に傾いてきます。このpHを戻してくれるのがアルカリイオン水。特に軽度の胃腸症状、例えば慢性下痢、消化不良、腸内異常発酵、胃酸過多などに効果があります。腸内環境を健康に保ち、便秘を解消します。但し1日の摂取量が体重の5%を超えてはいけません。

 もう一つは水素水。水素の分子は小さく浸透率が高く、身体の隅々まで入り込み抗酸化作用をもたらすと広告されていますが、デトックス、ダイエット、美容、体質改善、アンチエイジングなどの効能については賛否両論があります。体がすきっとするという方が少なくありません。

 その他にも、お肌の代謝に必要な電解質が体内で吸収されやすい形で含まれている天然水、糖尿病の予防に効果があるとされているパナジウム天然水、抗酸化作用がある白金ナノコロイドが配合されたプラチナウォーターなどいろいろありますが、いずれも医学的効能は明らかではなく、サプリンメントと捉えるのがいいでしょう。

 水分の摂取は大切ですが、健康な方でも決して飲みすぎないでください。水中毒という死にも至る状態に陥りかねません。

 

 

 

 

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