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部分痩身の復習

 
     
 

 体重の増加に伴う体型の変化も様々です。内臓脂肪型と皮下脂肪型に分類されるのはご存知の通りです。内臓脂肪型は過剰な脂肪が主に内臓やその周りに沈着するタイプ。肝臓に溜まると脂肪肝と呼ばれ、食材のフォアグラのように肝臓が黄白色になります。心臓の周りや腸間膜などにも沈着が進み、このタイプは心筋梗塞などの血管障害のリスクが高いとされています。

 皮下脂肪型は全身の皮下脂肪が増加するタイプ。脂肪の付き方は人様々で、お腹周りや、二の腕、殿部、大腿などが代表ですが、顔の脂肪だけという方もいます。体重を減らす方法はもちろん食事制限と運動が基本ですが、頑張って痩身に励んだとしても元の体型に戻すのはなかなか大変です。全身の皮下脂肪が一様に落ちてくるわけではなく、特定の部位の脂肪がなかなか取れないことをよく経験します。こうした場合に利用されるのが、いわゆる部分痩身です。特定の体の部分の脂肪を集中的に取り除くのです。

 マッサージだけではなかなか脂肪は落ちてきません。脂肪吸入術は皮下に小さな管を進めて脂肪を吸引するという侵襲的な方法ですが、そこまでしなくても効果の期待できる非侵襲的な方法があります。脂肪溶解注射は脂肪を溶解する薬剤を 注射します。デオキシコール酸が主成分で、アラガン社のカイベラが代表です。数週間にわたるダウンタイムが気になります。その他にも脂肪を燃焼する様々な形態のエネルギー利用する機器があり、RFエネルギーを体表からあてたり、皮下にプローブを刺入してレーザーを照射する治療などがあります。中でも注目されているのがクールスカルプティングですが、効果がアプリケーターの貼付範囲に限られ、特定部位の痩身に数回の治療が必要なこと、しかも一回$500から$1000もかかるなどから手軽な治療とは言えません。

 比較的手軽で、痛みなどの副作用が少ない治療にカーボメッドとインディバがあります。カーボメッドは極小の針を使って皮下にCO2を注入する方法で、局所の血流を増やし、脂肪を燃焼される効果があります。注入されたCO2はすぐに肺から呼出されるので安全です。またインディバは日本でも大人気です。米国でも昨年FDAに認可されました。治療部位に応じて適当な大きさのアプリケーターを使って0.448Hzの高周波電磁波エネルギーを流します。お顔や顎下などの小さい部分であっても、お腹や殿部などの大きな脂肪であっても対応できます。予め通電性の良い専用のクリームを塗布し、マッサージ感覚で治療をしていきます。脂肪を燃焼させる組織や臓器の深さに応じて、比較的浅い層に効くCモードと内臓の奥深くまで加熱できるRモードを使い分けます。気持ちが良くてついウトウトしてしまいます。インディバとカーボメットを組み合わせるという贅沢な治療も可能です。

 人により、そして身体の部位により部分痩身のための適切な治療は異なります。最初のコンサルテーションの大切さは言うまでもありません。

  

 

 

 

 

 

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